実在する心霊スポットがモデル？
新感覚オカルトホラー「ダークギャザリング」にでてくる「激ヤバ心霊スポット」は、実在する場所をモデルにしていると思われます。
「何を根拠に？」といいますれば、まんが原作4巻12話「日本全土」で紹介されている心霊スポットの画が、おそらく写真を加工しているもののため、これを元に探っていこうというわけです。
作中に出てくる心霊スポットを、googlemapや画像で照らし合わせてチェックしていきましょう！
まずは激ヤバ心霊スポット【東京編】！
まんがで紹介されている
東京の激ヤバ心霊スポット
まんがで紹介されている東京の心霊スポットをチェックするまえに、危険度ランクについておさらいです。
各心霊スポットには危険度ランクが付けられており、それぞれのランクの見方は下記の通り。
| 危険度ランク | 詳細 |
|---|---|
| SSS | 評価規格外 |
| SS | 生者が行くべきではない場所 |
| S | 通るだけでも危険 |
| A | 高確率で不吉な現象が起こる |
| B | 危険度大。かならず複数人で行くこと |
| 不明 | たいしたこと無い。もしくは危険度SSS相当 |
また作中で夜宵ちゃんが、Sランク以上の危険度をもつスポットの特徴として
・「一度関わると逃れられない。」
・「閉じ込められるか。距離を無視した呪いにかかる」といっています。怖すぎる。
【その1】足立区：K橋
危険度ランクSS
このオレンジのひかり、雰囲気ありますよね。。
まんがでは「霊能力者が匙を投げた場所」とされ、危険度ランクはSS。生者が行くべきではない場所とされる。
K橋ですが、足立区宮城～足立区扇、江北間の荒川上に架かる「江北橋」と思われます。写真は工事中のものですが、まんがと角度が似ていたためチョイス。雰囲気があります。
この心霊スポットのいわく
- 昔、カップルが乗る車が事故を起こし、注意喚起のために事故車両を置いてあったことがあった。
- これを機に、同じ様な場所で欄干に衝突する事故や、河に転落する事故が相次いだ。
- 夜中通ると橋の中央に女性が立っていた。夜中に通ると呪われる。
まだまんがには出てきていませんが、SSランクは相当ヤバい悪霊がでてくるはず。。
江北橋のmapはこちら
【その2】北区：旧I水門
危険度ランクS
何の変哲も無いのですが、水辺ですしね、、
まず旧I水門ですが、北区にある「旧岩淵水門（赤水門）」と思われます。まんがでは「水上に浮かぶ黒い人影の噂」とされています。
元々、荒川と隅田川とを仕切る水門で、1924年（大正13年）に竣工しましたが、現在は新しく作られた「岩淵水門（青水門）」にその役目を譲っています。
この心霊スポットのいわく
- 荒川水面にバラバラになった人の手足が浮かんで見える。
- 水上を真っ黒い人影が浮かぶように移動している目撃談あり。
- 音もなく、水面に飛び込む女性の霊が現れる。
この心霊スポットはまんが原作7巻で、後の「月蝕尽絶黒阿修羅（げっしょくじんぜつくろあしゅら）」と交戦することになる心霊スポットです。肉団子―――。
旧岩淵水門のmapはこちら
【その3】練馬区：S公園
危険度ランクA
森林浴できそうです。知らなければ、、
S公園ですが練馬区の「石神井公園」と思われます。調べた感じでは石神井公園そのもの、というより、石神井公園内にある三宝寺池が心霊スポットとして有名な様子。
まんが原作では「水面に浮かび上がる女性の霊の噂」があると記載されています。
またAランク危険度合いについて、夜宵ちゃんは「高確率で不吉な現象が起きる」「生きることが苦痛になるくらい重篤な呪いを背負わされる」といわれ、攻撃性はSランクと同等以上とか。
この心霊スポットのいわく
- 豊島泰経が落城後、三宝寺池に身を投げ、泰経の娘・照姫も後を追ったという逸話が残る。
- 夜になると女性の霊が目撃される。
- 池から人が出てくる音がする。飛び込む音がする。
ここもまんが原作にはまだ出てきていませんが、女性にまつわる霊の話が多いようです。
ただ、もう少し調べた感じですと「落城のとき豊島泰経は三宝寺池で最後を迎えますが、実際には、平塚城（北区）へと難を逃れ再起を図ったと記録が残されています。」とありました。
。。。。あれ？照姫さんは？
石神井公園・三宝寺池のmapはこちら
【その4】青梅市：旧Fトンネル
危険度ランクS
昼に通る分にはジブリ感ありそうです。
旧Fトンネルですが、青梅市黒沢地区と成木地区を結ぶ「吹上トンネル」と思われます。まんが原作では「白い和服を着た女性の霊の噂」があると記載されています。
現在使われているのは、1993年より運用が開始された「新吹上トンネル」ですが、この他に2本のトンネルがあります。
一つが、手掘りレンガ造りの「旧旧吹上トンネル」で、もう一つが昭和トンネルこと「旧吹上トンネル」です。
現在、旧旧吹上トンネルは完全閉鎖され、旧吹上トンネルも車止めが設置され、通行できるのは徒歩と自転車のみとなっています。
ちなみにこちらが旧旧吹上トンネル。いや、普通に怖すぎるやろ。
この心霊スポットのいわく
- 「幼女連続誘拐殺人事件」の宮崎勤が潜伏し、トンネル内で少女を殺害・遺体を遺棄した、という噂がささやかれていた。（実際は違うそう）
- トンネル内に白い和服の女性の幽霊が現れる。
- 幼子の泣き声が聞こえる。
などなどのいわくが有るようです。ただ、話の腰を折ってしまいますが地元住民の皆様の記事をみるかぎり、旧吹上トンネルは生活道路で普通に行き来するとのこと。
特に心霊現象のようなものは無いと語られていました。旧旧吹上トンネルにはいろいろな噂があったようですが。。
まんが原作では5巻で出てくる旧Fトンネル。詠子が安奈と共に後の「斎弄晒レ頭（さいろうされこうべ）」に襲われるシーンはヒヤヒヤします。
旧吹上トンネルのmapはこちら
【その5】豊島区：Z霊園
危険度ランクA
失礼のないようにしましょう。色々な方々に。
Z霊園ですが、豊島区南池袋にある「雑司ヶ谷霊園」と思われます。夏目漱石をはじめ、怪談で有名な小泉八雲などの著名人が眠る墓地として有名です。
まんが原作では「追いかけっ子をする子供の化け物の噂」があると記載されていますが、面積10.6haという広大な霊園なので、追いかけっ子は相当タフな状況になりそうです。
この心霊スポットのいわく
- 複数の子供のキャッキャッという声が霊園の奥から聞こえた。
- 人魂が浮かんでいたり、お墓の上に生首が並んでいたという噂。
- 無縁仏の墓近辺が出やすい。
この心霊スポットもまだまんがには出てきていません。追いかけっこ、子供系のお化けが出るんでしょうか。
雑司ヶ谷霊園のmapはこちら
【その6】八王子市：D堂跡
危険度ランクB
そこから入っちゃだめ的エリアがある系ですね。
D堂跡は八王子市でも有名な心霊スポット「道了堂跡」と思われます。まんが原作では「首のない赤ん坊を背負った老婆の噂」があると記載されています。
まんがでは危険度ランクBとされていますが、東京都の心霊スポットでも屈指の恐怖度、と言われる道了堂跡。
それもそのはず。ここでは実際、1963年に老婆が惨殺、また1973年にも女子大生が命を奪われた過去があります。
この心霊スポットのいわく
- 後ろ歩きをする老婆の幽霊を見た。
- すすり泣く姿の若い女性の幽霊を見た。
- 道了堂跡にある首無し地蔵に触ると呪われるという噂。
特に「絹の道」ではなにか感じるようで、そっとしておいた方がよい、などと言われています。まんがではどのようになるのか、ヒヤヒヤしますね。。
道了堂跡のmapはこちら
【その7】八王子市：旧Kトンネル
危険度ランクS
誰かトンネルを怖くなくする方法を考案してください。
旧Kトンネルの場所は八王子市にある「旧小峰トンネル」と思われます。まんが原作では「女性の霊と怪音の噂」があると記載されています。
1988年ころ、人々を震撼させた宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件と関連付けられ、遺体発見現場は旧小峰トンネルだったと噂されていますが、、
実際のところ旧小峰トンネルは殺害現場でもなければ、死体遺棄現場でもないようです。
ただ近隣でこういった凄惨な事件が起きると、近くの廃トンネルが心霊スポットとなるのは世の常といえるでしょう。
この心霊スポットのいわく
- 女性の霊が現れる、という噂
- 手首を失った幼女の幽霊の噂。
- 鈴の音、怪音が聞こえる。
まんがでは、女性と音にまつわる霊が出てくるのでしょうか。ハラハラしながら待ちましょう。
旧小峰トンネルのmapはこちら
【番外編】八王子市：H城址
危険度ランクS
4巻「13話」の入り口そのままです、、
4巻の心霊スポット一覧にこそ出てこなかったものの、全国・東京の最恐心霊スポットに名を連ねるのがH城址です。
H城址の場所は八王子市にある「八王子城跡」で間違いないでしょう。4巻「13話」の入り口画がそのまま上の写真と一致します。
この場所を語るうえで欠かせないのが、1590（天正18）年、戦国時代の悲劇・八王子城合戦です。
当時、敵方に攻め入られた際、ほとんどの兵は別の合戦に出ており、八王子城には不在でした。
残されていたわずかな武士と農民や女性・子供は籠城を試みるも1日で落城。残された者たちは晒し者になるまいと自害を選びます。
このとき多くの女性や子どもが自刃（じじん）をし、御主殿の滝に身投げしたといわれ、そこから流れる川は三日三晩、血染めだったといわれています。
今でもこの地域には、先祖を供養する際に赤飯を炊く「あかまんま供養」という習慣があり、これは、落城時の逸話が元になったと言われているようです。
この心霊スポットのいわく
- 夜になると女性のすすり泣く声や叫び声。
- 武士の霊を見たという目撃談。
- 芝生の上で急につまずき、下を見たら生首がいくつも転がっていた。
H城址は4巻で「邪経文大僧正（じゃきょうもんだいそうじょう）」と、後の「千魂華厳自刃童子（せんごんけごんじじんどうじ）」が戦った場所です。
八王子城跡のmapはこちら
心霊スポットにはふざけて行かない！
いかがでしたでしょうか。
筆者の中学生の頃の友達は、テレビで紹介されるくらい有名な某心霊スポットにいって、心霊写真を撮ってきたことがありました。
実物をみましたが、確かに右肩の上らへんにそれっぽいものが写っていて、数日後、フラグ回収のように事故に会い右肩を粉砕していました。
それとは逆に、何の逸話も無かった土地が、その見た目の不気味さからいつの間にか心霊スポットとして紹介される例も数多くあるようです。
地元の方に迷惑をかける方もいるようなので、おふざけでいくのはやめておきましょう！
この記事はあくまでダークギャザリングを楽しむための参考記事です。心霊スポットへおふざけで行くことはオススメしません。
心霊スポットの多くは「人が立ち入らない場所、立ち入れない場所」にあることが多いと思います。そういった場所で本当に怖いのは生きている人間との遭遇です。
廃墟にはホームレスが勝手に居座っていたりしますし、肝試し中に遺体を発見したケースもあります。
もしそこにいる人が、狂人や犯罪者まがいの人物だったら、もしカップルで行って女性だけ逃げ遅れたら、、など、ガチの危険をはらんでいますのでご注意ください。
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| 作品名 | ダークギャザリング |
| 作者 | 近藤憲一 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載誌 | ジャンプスクエア |
| 巻数 | 既刊15巻（2024年5月現在） |
| アニメ化 | 2023年7月10日より放映開始 |
| 映画化 | なし（2023年7月現在） |
